3学期修了式式辞  (H26・3・26)







今年の冬は寒さが厳しかったこともあり、
じっと寒さに耐えた木々の芽や草花たちは、
吹く風の温かさを敏感に感じ取り、
一斉に芽を吹き、花を咲かせようとしています。
生命が躍動する季節が
すぐそこまでやってきている、本日、ここに、
安中市立第一中学校、
平成25年度の修了式を
無事に迎えることができました。

修了式は、一年間の学校生活の区切であり、
学年ごとの「卒業式」でもあります。
ただ今、代表の生徒に、修了証をお渡ししましたが、
その修了証は、この1年間の、
すべての課程を終了した大事な証であります。
ここにいる、すべての生徒たちの進級を
心から祝福いたします。



さて、204名の3年生が抜けた
第一中学校のこの体育館は、
とても寂しく感じるのは私だけではないと思います。

3月13日に盛大に挙行された「第43回卒業式」は、
先輩をお送りしようという在校生の
温かい心のこもった祝福によって、
一中の卒業式らしく、
厳粛のうちに執り行うことができました。

来賓の皆様方からは、
「在校生のしっかりした態度、
そして、全校合唱の歌声がとても素晴らしかったです。
第一中学校としての一体感を感じました」との、
お褒めの言葉をいただきました。

とりわけ、2年生の歌声からは、
いよいよ一中の最高学年として
自分たちが主役になるのだという、
強い気持ちを感じることができました。

3年生の背中を見て、
素晴らしい後輩が育ってきていることを
私は卒業式を通して、実感した次第です。
これが第一中学校の伝統だということを
自分のこの皮膚を通して実感することができました。

卒業生たちは、
清らかな涙を流しつつ退場していきました。
こんなにたくさんの生徒が涙を流す卒業式は初めてです。
それだけたくさんの感動があった卒業式でした。

卒業生たちが流した涙の訳は何だったのでしょうか?

中学校3年間の楽しかった思い出や辛かった思い出が
心の中に溢れ出したから。
大事な仲間たちと、今日でお別れすることは
あまりに辛すぎる、
おそらく、仲間との別れの涙に違いありません。

一方、このように立派に卒業していけることが嬉しい。
ここまで成長することが出来たのは親や家族のおかげ、
そして、真剣に指導してくださった先生方のおかげ、
応援してくれた後輩たちのおかげ、
たくさんの支えがあったからこそ今の自分がある、
感謝の気持ちから出た涙でもあると思います。

いろんな感情をひとまとめにして、
敢えて言わせてもらうと、
卒業生たちの涙のもとは、
安中一中で3年間を過ごせて本当によかった、
その感情に尽きるのではないかと思います。

悩んだり苦しんだりしたけれど、
仲間たちと頑張って手に入れた一体感、
さまざまな行事を立派になし終えた達成感、
孤独な受験勉強を仲間と励まし合いながらやり遂げた喜び、
つまるところ、山の頂上に上り詰めた人だけが得られる
成就感ではないかと私は想像するのです。

3年生を担当された先生方を見ると、
しきりに涙をふいておられました。
その様子を見て、
自分の大事な教え子たちが卒業していくのを見送る
その晴れがましさ、嬉しさと同時に、
大事な我が子を手放す寂しさを想像すると、
私も自然に涙が滲みました。

              ☆

さて、今建築中の校舎がすべて完成し、
新たな装いの新生安中第一中学校の
第44回の卒業式は、
平成27年3月13日(金)に
挙行される予定になっています。
すでに1年を切っています。
主役は今ここにいる、2年生たちです。
それを支える生徒たちは1年生です。

私は、2学年の学年集会で時間をいただき、
これからの2年生たちの進むべき道についてお話しました。
その中で、何度も繰り返し伝えたことは、
来年、その立場にいる自分を想像してみてください、
ということでした。

入試に合格して喜んでいる自分を想像してみよう、
卒業式で、涙を流している自分を想像してみよう、
それくらい感動している自分自身の、
その気持ちを、想像してみよう。

そして、そういう自分になるために、
これからその日に向かって、
どんな努力を続けていかなければならないのかを
考えてみよう、ということでした。

振り返りシートにたくさんの素晴らしい思いを書いてくれて
2年生の生徒たちの気持ちを確かめることができましたが、
ここではそれについては触れません。
しかし、全員のシートのコピーを取って
大事にしまってあります。

             ☆

話は終盤に入ります。

ここで、ひとつ、前校長 竹内徹校長先生が、
昨年度の修了式で皆さんにお話しされた詩を
改めて紹介したいと思います。

    思い通りの人間になる

 負けると思えば あなたは負ける
 もう駄目だと思えば あなたは駄目になる
 失敗すると思えば あなたは必ず失敗する
 勝ちたいと思う心の片隅で無理だと思えば
 絶対に勝てない
 勝ちたくても 勝てると思わなければ
 あなたは負ける
 すべては人の心が決めること
 最後まで成功を願い続けた人だけが成功する
 挫折しても再出発は可能だが
 それも人の心が決めること
 人間は 思った通りの人間になる


 このような、詩です。

竹内校長先生が紹介してくださった詩によると、
人間は、思った通りの人間になれるということです。
過ぎ去った過去は、変えられません。
しかし、未来は変えられる。
反省を生かせれば、
未来をよりよいものに変えることもできるのです。

間もなく4月です。
新しい先生と、
新しい学級の仲間との出会いが待っています。
205名の後輩たちも入学してきます。

一中生らしく、チャレンジ、挑戦の精神を持ち、
自分の決めた目標に向かって頑張れば、
きっと素晴らしい未来が待っているはずです。
そのことを信じて、新年度を迎えることにいたしましょう。
 
最後に、春は別れの季節でもあります。
大好きな先生とお別れすることになるかもしれません。
でも大丈夫、
素晴らしい出会いが、皆さんを待ち受けています。

皆さん一人一人の笑顔がこの体育館に集い、
4月7日から始まる新たな出発を大いに期待して、
修了式の式辞といたします。


    平成26年3月26日
      安中市立第一中学校  校長 中津瀬 隆



平成25年度が終わりました。
終わった瞬間は安堵感が体全身に広がりましたが、
生徒たちは4月からの新たな出発を楽しみにしています。
205名の新入生を迎え入れる準備も進めなければなりません。
次年度の校内人事も慎重に協議を続けている今、
終わった感傷はとうの昔になくなりました。
次年度を順調にスタートさせるための準備を
しっかりと果たしたいと思います。

26年度は、何度も申し上げているように、
学校を挙げて学力向上に取り組むことを考えています。
日々の生活習慣の見直しもしなければなりません。
学校全体に厳しさを要求したいと思います。そのためには、
職員一丸となって努力しますので、
ぜひご期待いただければと思います。

今年度も多数の先生方が異動されます。
そして、新しい先生をお迎えすることになります。
4月1日付けで人事異動については、
このホームページにおいてもお知らせする予定です。

春休みも残すところ1週間と少々。
生徒たちには規則正しい生活を続け、
4月7日の始業式に臨めるようにご家庭にて
ご指導をどうぞよろしくお願いいたします。
この1年、大変お世話になりました。




3学期始業式の話  (H26・1・7)







みなさん、おはようございます。
新しい年を、無事迎えることができました。

昨年を振り返ると、大事な家族を亡くしたり、
大切にしていた物を失ったり、
飼っていた最愛のペットを亡くしたりして、
悲しい思いをした人がいるかもしれません。
だから、この場で、
「おめでとう」の言葉は控えたいと思います。
それでも、みんな、無事に新春を迎えることができて、
私の気持ちとしては、
本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。

西暦が変わって今年は2014年、
平成26年を迎えました。
「一年の計は元旦にあり」 という言葉は
皆さんもよく知っていると思います。
年の初めを迎えて、どの生徒も、
今年はこんな年にしていこう、こんなことを実現させたいと、
目標を心に秘めているのではと思います。
 
ところが、ニュースで見たのですが、
若い世代にアンケートしたところ、
1年の目標を立てている人は、たった20%ほど。
4人に1人の割合だそうです。

目標を実現することが難しい時代になっていますが、
これからの目標を持たないと、
何をして、どのように生きていけばいいのか、
わからなくなってしまう、
そんなことが心配になってしまいます。

安中一中の生徒たちは、常に、前を向いて
目標をしっかりと定めて、
大きな志を持って、新しい年の
新鮮な空気を、胸いっぱい吸ってほしいと思います。

              ☆

さて、平成25年度も、残すところ3ヶ月となりました。
3年生にとっては、中学校生活の最終コーナーを
全力疾走で走り切ろうとしているところです。
3月13日の卒業式まで、
学校に登校する日は、46日です。

1月は「行く」 2月は「逃げる」 3月は「去る」
3学期があっという間に
過ぎていくことを表現する有名な言葉です。
そんな3学期をどのように過ごしていけばいいのか、
そのための心構えについて、
話をしたいと思っています。

一言で言うならば、
3学期は、あっという間に逃げていくから、
逃げていく時間を、
懸命に捕まえなさい、ということです。
逃げていく時間を、
一生懸命に捕まえなければなりません。
だらだらと過ごせば、
時間はどんどん逃げていくけれど、
時間を惜しむように、大事に日々を過ごしていれば、
逆に、時間が皆さんの味方をしてくれるということです。

3年生たちは、入試が目前に迫ってきているので、
それこそ、気持ちに気迫が感じられます。
どの生徒も、4月からは新しい環境で、
新たな素晴らしい生活が始まることでしょう。

一方で、1年生、2年生にとっては、
学年はひとつ上がるけれど、
来年度も相変わらず、安中一中生。

私が一番心配していることは、
皆さんの学力の問題です。
勉強しようとする意欲、力、
そして、その結果がどんどん下がってきています。
中学生として身に付けていかなければならない学習内容を
皆さんがきちんと理解しているかどうか、
私は、非常に不安に思っています。

中学校を終える義務教育9年間の勉強を、
完全に身に付けていると、
数学の計算力、国語の文章力は
相当高いレベルになります。
英語では、本校では準2級を合格した生徒がいます。
素晴らしいです。
それだけの実力があれば、
外国での日常会話が可能です。
理科、社会の内容も非常に深いところまで進んでいて、
世の中の動きや地球の環境保全のことだって、
きちんと理解できます。
体育で、体力をつけてスポーツを楽しみ、
技術家庭、音楽、美術、
パソコンを使い、料理を作り、
音楽を聴いたり、絵画を楽しんだり。
豊かな生活をするための知恵を授けてくれるのが、
中学校の勉強の中身です。

安中一中は、文武両道、
文は勉強のこと、武は武士の武、体力作り。
その両方を両立させて
生徒が育っていった学校です。
その後輩である皆さんは、
先輩の頑張りに倣って、
3学期は、勉学に励む時期にしていきましょう。

              ☆

二つのことを話します。
これは私自身の覚悟でもあります。
まずは、授業をしっかりと受けることです。
1時間1時間をきちんと積み上げていくことで、力が付く。
そのことが、自分自身の将来への
夢の実現に繋がっていきます。
今を大事にしてください。
授業の準備をしっかりして、授業に集中すること、
無駄なおしゃべりは禁止です。

次に、家に帰ってからの学習の充実。
自主勉強の充実ということです。
家庭で、学習したことを復習すること、
明日の予習を行うこと。
ライフを書いて、自主勉強のノートを仕上げて、
明日の授業の準備をして、おやすみをする、
そういう当たり前のことを、
当たり前のようにしてほしいと思います。

そうは言うものの、皆さんの生活は忙しいようです。
新聞でこんな記事を見つけました。
宮城県仙台市からの報告です。

勉強時間が同じでも、スマートフォン(多機能携帯電話)を
長時間使う中学生ほど成績が低下することが、
仙台市教育委員会と東北大の共同調査で明らかになった。
調査を担当した東北大の川島教授は、
電子機器の長時間利用が脳の働きを混乱させ、
集中力も下がると指摘。
調査は仙台市立中学に通う生徒2万3919人を対象に実施。
スマホや携帯電話を全く使わない生徒の
数学の平均点は74.7点だった。
1時間未満の使用も75点だった。
一方で、4時間以上は57.7点。
相当の点数の開きがあった。
「使用は1日1時間以内を意識してほしい」と話している。


携帯やスマホ、ゲームなどの電子機器を使い続けると、
脳の働きを混乱させて、勉強が身に付かなくなる。
それが進むと、スマホ依存症となるということを
聞いたことがあります。
そうなれば、もう勉強どころではありません。

                      東京新聞 25.12.26


3学期早々、
気持ちが重たくなるような話をしてしまいましたが、
平成26年という新たな出発の時を迎え、
それぞれの生徒が、将来への志をしっかりと持ち、
中学生として、立派に成長してくれることを
心から願っています。

最後に3年生、
間もなく私立高校の推薦入試が始まります。
受験シーズン真っ只中になると、
焦りばかりが出て
自分自身を見失ってしまうこともあります。

そういう時には、
あれもこれもとは思わないで、
毎日続けていることを、今日も明日も明後日も、
ていねいに続けてください。
ひとつのことを続けることによって気持ちが安定して、
ゆとりが生まれます。
絶対大丈夫、自信を持っていきましょう。

以前、ミスターチルドレンの
「終わりなき旅」の話をしました。

 高ければ高い壁のほうが 登ったとき 気持ちいいもんな

後少し頑張れば、
眼下に素晴らしい景色が広がります。
心から応援しています。

それでは皆さん、健康に留意して、
悔いのない3学期にしていきましょう。



3学期は、学力向上に向けての取組の強化を始めます。
 ◎学校生活時間の順守・学習規律の徹底。
 ◎生徒が分かる授業。楽しい授業の実践。
 ◎基礎・基本的な事項の習得と確実な定着。
 ◎家庭での自主的な学習の充実。
とりわけ、2年生においては、4月から3年生へと進級し
具体的な進路選択を行わなければなりません。
総合学習で、高校調べを行っているようですが、
具体的な進路先をイメージし、学力向上にも努めてください。
先手必勝、一歩前へ踏み出しましょう。






緊急情報  (H26・1・7)







                 緊急情報 

7日(火)、午前7時5分頃、ユニクロ岩井店に強盗が入りました。

NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140107/t10014310331000.html


                 学校の対応 

(10日14時現在)

犯人は未だ拘束されていませんが、
事件後数日が経過しており、
校区内での安全性は確保されたとの認識により、
緊急事態を解除することにいたしました。
別紙の通知をごらんください。
明日からの部活動は解禁とし、
来週からは通常の学校時間といたします。

通知(pdf)



(8日11時現在)

● 犯人は依然として逃走中です。
一中校区に潜んでいる可能性が否定できません。
本校は校区が非常に広く、
1時間以上かけて通学してくる生徒がいます。
部活動を終えて帰宅するまでに暗くなるこの時期、
生徒の安全を最優先することにして
状況が変わらない場合、以下のような対応を行います。

● 今週末まで、朝練習・午後練習はともに中止。
● 全校6校時にて終了後、16:00に一斉下校。
● 詳細については学校の通知をごらんください。

 通知(pdf)


(7日17時現在)

● 安中警察生活安全課に問い合わせたところ
犯人はまだ捕まっていないとのことです。(16時現在)
そこで、明日の登校については
集金日のため朝練習がない日ですので、
できるだけ集団で登校するようお願いします。
職員も安全確保を期して、交通指導該当場所にて、
該当指導を実施する予定です。

● 8日午後の部活動については、捜査状況をもとに、
関係諸機関からのご指導もいただきながら判断します。
放課後の部活動中止、一斉下校を実施する場合には、
今回のように速やかに連絡いたします。



(7日11時現在)

● 犯人が近辺に潜んでいる可能性があるため
非常に危険な状況です。そのため、11時10分頃
部活動を中止にして一斉下校を行いました。

● 全職員、校区の要所要所にてパトロールを実施します。
また、保護者に緊急メールを発信しました。

● 生徒は、家に帰ったら鍵をかけて外にでないように
安全に十分留意してください。

● 家の鍵を持たない生徒がいることが予想されます。
その場合には、家庭と連絡がつくまで学校にて
待機できるように配慮いたします。
ご心配な保護者におかれましては、
学校までご連絡をお願いいたします。

第一中学校 電話 027−381−0459